糖尿病・内分櫃・消化器内科・小児科・病児保育 おがたファミリークリニック 医療法人 Acofeliz

  • おがたファミリークリニック守山区052-768-6093
  • 病児・病後児保育室doudou(ドゥ―ドゥ―)守山区052-768-6092

内分泌疾患(糖尿病・甲状腺疾患)Endocrine disorder

ちいさな体調不良にも注意を~内分泌疾患とは~

ちいさな体調不良にも注意を~内分泌疾患とは~

内分泌代謝疾患とは、ホルモン分泌に異常が起こる(バランスが崩れる)ことによって起こる疾患です。ホルモンは100種類以上あると言われており、それぞれが身体を正常に機能させるために働いています。
それらのホルモンの中で、「インスリン」というホルモンの働きに異常が出て起こる病気が「糖尿病」です。また、「甲状腺ホルモン」に異常が起こることで「甲状腺機能亢進症・低下症」を発症します。
その他、下垂体疾患、副腎疾患、性腺疾患なども内分泌疾患です。

ホルモンの分泌の異常によって起こる病気は、体調不良だけでなく精神的な不調を起こすこともあります。また、初期症状では顕著な自覚症状が出ないケースも多いため、悪化させてしまうこともあります。
身体がだるい、微熱がある、冷え症、むくみやすい、ドキドキする、口が渇くなど体調に異変を感じたら、お早めにご相談ください。

自覚症状なく進行する疾患~糖尿病とは~

糖尿病とは、インスリンが分泌されない、または効きが悪いことにより、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高い状態が慢性的に続く病気です。
ブドウ糖は体にとって重要なエネルギー源で、インスリンによって肝臓や筋肉などの細胞に取り込まれて利用されています。ところが、インスリンが働かなくなり、ブドウ糖が細胞に取り込まれなくなると、血液中にブドウ糖が余り、体に様々な影響を及ぼすことになります。

【糖尿病の主な症状】

  • 手足がしびれる
  • 便秘
  • よく喉が乾く
  • トイレが近い
  • 体がだるい
  • 急激に痩せる

しかし、糖尿病は自覚症状が出にくく、気付かないまま進行してしまうことがあります。気が付いたときには重症化しており、「合併症」が発症してしまっていることもあります。

合併症

合併症とは、高血糖の状態が長く続いたことにより、全身の血管や神経が障害を受けて起こる症状です。

合併症

【早期発見のために】

糖尿病で大切なのは、早期に発見し治療を行うことです。そのために、定期的な検査をおすすめしています。
公的機関による検診を定期的に受けている場合でも、糖尿病を早期に発見するのは困難です。それは、胃の検査なども同日に行われるため、空腹時の血液検査を行うことが多いためです。血糖値が上がるのは食後1時間~1.5時間です。早期の糖尿病には、血糖値が高いと思われるときの数値を確認することが効果的です。
早期の糖尿病または糖尿病ではないけれど注意が必要な状態(境界型、耐糖能異常)を見つけることで、投薬をすることなく、食事や運動など生活改善を行うこととで状態を良くしていくことも可能になります。
尚、血縁に糖尿病の方がいる場合は、糖尿病リスクが高いといわれています。ぜひ積極的に検診を受けることをおすすめします。

複数の検査で正確な判断を~糖尿病の検査~

血糖値検査

検査時の血糖値を測定します。検査時に食後どれくらいか(空腹か)をお知らせください。血糖値がもっとも高くなりやすいのは、食後1時間半~1.5時間くらい経過した頃です。

ヘモグロビンA1c(グリコヘモグロビン)測定

過去1~2カ月間の血糖値の平均値を測定します。7分程で検査結果が分かります。
血糖値は、その時点だけを確認しても糖尿病の診断はできません。その瞬間の血糖値と平均値の血糖値を確認することで、血糖値の変動状況を推察することができます。
正常な血糖値は一日を通して大きく変動することはありません。
しかし、糖尿病の場合は食事などによって血糖値が大きく変動します。また、血糖値が上がるだけでなく、血糖値が下がる(低血糖)状態になることもあります。
この状態をしっかりと確認して、高い血糖値は下げ、低い血糖値は上げて、フラット(正常)な血糖へのコントロールを目指します。

ヘモグロビンA1c(グリコヘモグロビン)測定

1.5AG測定

血液中に含まれる1.5AG(1.5アンヒドログルシトール)を測定することで、過去数日間の血糖のコントロール状態を確認します。

腎症検査(尿検査)

3大合併症のひとつである「腎症」の進行具合を確認するための尿検査を行います。また、定期的に眼科での網膜検査も指導しています。

75gブドウ糖負荷テスト

空腹時に75gのブドウ糖を溶かした水を摂取して一定時間間隔で血糖を測定します。空腹時、摂取後30分、1時間・・・と時間経過ごとに血糖を測定しますので、糖尿病の状態を厳密に調べることができますが、結果が出るまで2時間以上かかります。
ご希望があれば負荷テストの実施も可能です。

症状に応じて適切な治療を~糖尿病治療の内容~

糖尿病の治療は薬だけで行われるわけではありません。
食事や運動、ライフスタイルの見直しを行い、症状などに応じて内服薬、インスリン療法、GLP-1製剤(注射)などによって患者様の血糖値のコントロールを行います。
ライフスタイルも含めた患者様の多様性に合わせた治療法を選択します。

生活改善

インスリンがうまく働ない原因のひとつに、肝臓に脂肪が余分にたまること(脂肪肝)が注目されています。運動や食事療法によって、体重減少はわずかでも、肝臓の脂肪は大幅に減少して糖が効率よく利用されるようになります。

【食事療法】

【食事療法】

食事の取り方で注意したいのは、以下の7項目です。

  • 腹七分目にしましょう。
  • 糖質の摂り過ぎに注意しましょう。
  • 食物繊維を豊富に摂りましょう。
  • 朝食、昼食、夕食に分けて摂りましょう。
  • 規則正しく食べましょう。
  • ゆっくりよく噛んで食べましょう。
  • 栄養はバランス良く摂りましょう。

【運動療法】

酸素を血液中に取り入れて糖や脂肪の燃焼を助けるウォーキングやサイクリング、体操などの「有酸素運動」が効果的です。
普段の生活の中で運動を取り入れられるように意識しましょう。運動する時間が設けられない場合は、エレベーターではなく階段を使うなど、無理なく体を動かせる方法を考えてみましょう。
尚、進行した合併症がある場合など、運動することで病状を悪化させてしまうこともあります。
医師と相談の上、適度な運動を検討していきましょう。

【ライフスタイルの改善】

長年積み重ねてきたライフスタイルを急激に変えることは大変大きなストレスになります。じっくりと相談した上で、無理なく治療に取り組める方法を検討していきましょう。

薬物療法

インスリンがうまく働ない原因のひとつに、肝臓に脂肪が余分にたまること(脂肪肝)が注目されています。運動や食事療法によって、体重減少はわずかでも、肝臓の脂肪は大幅に減少して糖が効率よく利用されるようになります。


【経口血糖降下薬】

経口血糖降下薬には、

  • インスリンの効きの悪さを改善する薬
  • インスリンの分泌を促進する薬
  • 食後の血糖値を改善する薬

の3つのタイプがあり、それぞれのタイプに複数の薬があります。
症状にあわせて適切な薬を選択します。

【GLP-1受容体作動薬(注射薬)】

インスリンの分泌を高めるホルモン(インクレチン)を注射によって補うことで、血糖値を下げます。
※小腸から分泌されているインクレチンは、食事に応じて分泌されるホルモン。血糖値が上昇した時のみに作用してインスリンの分泌を促進して血糖を降下させます。さらに不適切なグルカゴンの放出(血糖値をあげるホルモン)を抑える働きがあります。

【インスリン療法(注射薬)】

インスリンを皮下注射で補います。
インスリン療法は、血糖値をコントロールし、すい臓を保護する目的もあります。弱っているすい臓に投薬によってインスリン分泌を促すと負荷がかかり過ぎてしまいます。インスリン分泌が難しい状態の場合は、外からインスリンを補うことですい臓を休ませることも大切です。

最新の糖尿病薬について

前向きに糖尿病の治療を 当院の考え方

患者様の症状に合わせた薬の選択

患者様の症状に合わせた薬の選択

患者様の血糖値の上昇パターンは人それぞれです。また、ライフスタイルによっても、血糖値の状態は変化します。
当院では、「効き目が良いから」「最新の薬だから」「よく利用されているから」という理由ではなく、患者様の症状とライフスタイルに応じて必要な薬を検討して処方しています。

患者様のストレスが少ない治療方針

糖尿病の治療には、一般的に食事制限やライフスタイルの改善も必要になります。甘いものやお酒など、これまで好きだったものを止めれば数値が改善します。しかし、好きなものを我慢するのは大きなストレスとなり、長く続けることはできません。

患者様と共に病気と向き合い治療を進める姿勢

投薬などによって急激に血糖値が下がり、低血糖を体験すると、薬の服用に恐怖心を覚えて、服用を止めてしまう患者様もいらっしゃいます。しかし、服用を止めると病状の改善は見込めません。
定期的な検査、問診により、薬の変更や使用方法の検討などを総合的に検討・ご提案し、患者様がご自身の病気に向き合い、前向きに治療に取り組めるよう一緒に治療法を模索していきます。
不安や疑問などがあれば、どのようなことでも遠慮なくお話ください。

症状の軽視に注意~甲状腺疾患~

甲状腺疾患は、甲状腺ホルモンの分泌のバランスが崩れることによって起こる女性に多く発症する疾患です。 甲状腺機能が活発化しすぎることによって起こる疾患(甲状腺機能亢進症)と、逆に機能が低下して起こる疾患(甲状腺機能低下症)があります。

甲状腺機能亢進による症状 甲状腺機能低下による症状
  • 疲れやすい
  • じっとしていてもドキドキする
  • 微熱がある、息切れがする
  • 汗をかきやすい
  • 手や指が震える
  • 食べても痩せてしまう
  • 喉が腫れる
  • 冷え性
  • 手足がむくむ
  • 食欲がないのに太ってしまう
  • 元気がない
  • 声に張りがない
  • 疲れやすい
  • 脈がゆっくりになった

甲状腺疾患の症状は非常にたくさんあり、人によっても違います。そのため、他の疾患と間違われることも多くあります。
また、「ちょっと疲れが出ただけ」や「更年期だから」、「そんなにひどい症状じゃないから」と症状を軽視してしまう傾向も見受けられます。
しかし、甲状腺機能低下症の症状が進行すると、意識障害を起こすこともあります。また、不妊症や胎児の発育障害の原因にもなります。
そして、甲状腺機能亢進症の場合は、疲れ切ってしまい起き上がることすら難しくなることがあります。微熱が続いている場合や、とても疲れやすくなった、元気がなくなった、冷え性がひどくなったなどの症状がありましたら、甲状腺の状態を確認するために当院にご相談ください。

薬物療法

患者様の症状やエコー検査、血液検査によって数値的に判断した甲状腺ホルモンのバランスを考慮して、甲状腺の状態を適切に保つことができるよう、甲状腺ホルモン薬や抗甲状腺薬などの治療薬を選択します。

早期発見のために

甲状腺疾患疾患は、亢進症と低下症で全く逆の症状が出るため、ご自身で判断しづらい病気です。しかし、平常時の体温や脈拍に異常が続くこともあるため、毎日体温や脈拍のチェックを行うことで、身体の変調に気付きやすくなります。
また、甲状腺疾患は様々な症状があるため、他の病気だと考えて治療が遅れてしまうことがあります。ご本人だけでなく、ご家族も甲状腺の異常の可能性を意識して早めに甲状腺の検査を受けるようにしてください。

TOPTOP